訪問介護サービスを取り扱っている事業所が用意する必要書類は以下の通りとなります。
実地指導では、書類をしっかりと準備することが非常に重要です。もし、書類に不備があった場合には、後日、改善報告書の提出を求められてしまったり、監査に移行してしまう場合があります。また、書類は用意するだけでなく、内容まで熟知するように心がけましょう。実地指導当日には、書類を提出するだけでなく、書類についてヒアリングが行われます。記載したことや主なヒアリング項目について予習し、自信を持って当日を迎えられるようにできれば、実地指導者とのコミュニケーションに困ることはないでしょう。
訪問介護事業所の実地指導では、人員基準や加算の取得状況について深くヒアリングされることが多いようです。以下に記載した必要書類は、適切に基準を守れているか否かを示す指標となります。各基準について理解を深め、適切に書類に記録することができれば、監査や行政指導に至ることはまず考えられません。
必要書類
人員基準関係
- 名簿兼勤務表
- 勤務体制表(実地検査が実施される月を含む3か月分)
- 出勤簿、タイムカード
- 資格証明書等
- 雇用契約書、労働条件通知書(雇入通知書)、秘密保持の誓約書等
運営基準関係
- 運営規程
- 重要事項を記載した説明文書
- 契約書
- 個人情報使用の同意書
- 訪問介護計画書、アセスメント表等及び居宅サービス計画書
- サービス提供の記録
- 苦情に関する記録、事故に関する記録
介護報酬関係
- 居宅サービス介護給付費明細書(検査日の前月、または前々月分)
- サービス提供票(兼居宅サービス計画)
- 利用料等領収証(請求書)控
その他
- サービス利用者名簿
- パンフレット等事業所の概要を示す文書
まとめ
訪問介護の必要書類について、いかがだったでしょうか。通所介護等、他のサービス種の提出書類をご覧いただければわかるとおり、訪問介護の書類は量としては多くはありません。チェックリスト等と照らし合わせてより良い書類作製を目指しましょう。
実地指導について、こちらからダウンロードできるPDFファイルがわかりやすくまとまっているのでご参考になるかと思います。ぜひご活用ください。